KUBOTA,Yoshikazu


CONCEPT


みんな原点のなか

 たとえば1本の樹木が1つの葉脈に酷似しているように、マクロな世界とミクロな世界は同じ構造をしているのではないか。
一見異なる時空での出来事も、実は互いに同じ構造のなかで起こっているのではないか。
こういった自己相似な形態は, 回転の向きだけをもち、大きさをもたない1個の点の自転だけでも生まれうるのではないか、と考えた。
 どの「まる」も別の「まる」を内包する「入れ子状」の構造を考えて制作している。
これは「まる」が無限に作られる構造をもち、どの「まる」もその中に全体を含んでいる。
 ひとつの「まる」は全体を含む種(たね)、いわば宇宙の種であり、着床する場所を探す旅人である。

みんな原点のなか

Y.KUBOTA